耕す学び舎

 学校の校舎では、先生方が休校中の課題の準備や今後の授業の対応準備などを進めています。生徒のいない学校はひっそり寂しいものです。しかし、学校の敷地内でもひときわ活発に動いている場所があります。新校舎の建設現場、今年度中の完成を目指し、作業員のみなさんが一生懸命建設作業に取り組んでいました。

 今年で創立141年の学校、元々は現在の青葉区一番町に学校がありました。1974年(昭和49年)に現在の青葉区川平に移転しました。今から四十数年前、新たな学び舎の完成をお祝いして撮影した航空写真、校庭部分では「和」の人文字が見えます。その後、東日本大震災以降は、校庭グラウンドが地震の被害を受けたため、調理科(現食文化創志科)専用の学習農園となりました。そして現在はその場に新たな校舎が建築中です。

 四十数年間、この場所は耕し続けられ、たくさんの人やものやことが育まれています。学校が休校となり何か時間が止まってしまったようにも感じてしまいますが、新校舎の建設現場を眺めていると過去〜現在そして未来へ刻々と経過する時間を感じます。活気あふれる生徒のみなさんとの再会を願いつつ、休校中の専門科目の予習課題とカボチャ栽培学習を準備します。


食文化創志科 耕し日記

仙台大学附属明成高等学校 食文化創志科 ふるさとの食の学び 高校生たちによる ふるさとの耕し日記