堤焼乾馬窯 陶芸体験

食文化創志科2年生が、宮城県の伝統的工芸品である堤焼乾馬窯で陶芸体験を行いました。
300年の歴史を持つ「堤焼」は、元々堤町一体に窯場を設けていたことからその名前がつけられました。地元の土と釉薬を使い、海の海鼠を模した黒と白の釉薬で作る「海鼠釉」は、堤焼ならではの伝統的な技法です。伊達家の贈答品や献上品として用いられたことから、伊達家が生んだ工芸品とも呼ばれています。本学園創立者である朴沢三代治先生も、仙台藩士の家に生まれ、藩校養賢堂で学ばれていた歴史があります。堤焼と本学園の接点も伝えながら、温故知新の思いを大切に今の学習に活かします。
食を学ぶ私たちにとって、欠かすことのない器。
伝統工芸品である堤焼から、みやぎの食文化の歴史を紐解くことができます。
5代目針生乾馬さん、弟の和馬さんに丁寧に教えていただきながら、歴史を感じ、土と向き合います。あらかじめ、捏ねていただいていた土を生徒一人一人がカタチにします。そこから、乾燥・素焼き・釉薬・本焼きと…何工程も手をかけてくださり器に仕上げてくださいます。
仕上がりは夏を予定しています。職人の皆さんに感謝をしながら楽しみに待ちたいと思います。

食文化創志科 耕し日記

仙台大学附属明成高等学校 食文化創志科 ふるさとの食の学び 高校生たちによる ふるさとの耕し日記