カップ麺から学ぶ

昨年末に全国優勝を果たした男子バスケットボール、冬に開催されるこの大会は「ウィンターカップ」と呼ばれています。この大会はいくつかの企業がスポンサーとして大会をサポートしています。カップヌードルの日清食品も企業スポンサーの一社です。この度、優勝校への賞品としてカップヌードルをはじめとするカップ麺をたくさんご提供いただきました。そのおすそ分けで、私たちも頂いてしまいました。ありがとうございました。

調理師や栄養士を養成する高校や大学では、これまでカップ麺を活用した調理や栄養の学習はほとんどありませんでした。私たちにとっても麺の学習といえば「そば」!三年目を迎えた「手打ちのそば」でしたので。今まであまり縁がなかったカップ麺でしたが、じ〜と見てみると、食の学びの教材としてたくさんの価値や可能性を秘めているように感じました。

日清食品創業者の安藤百福さんの開発ストーリーやその志、世界中に広まった日本の食文化の魅力や可能性について・・・最近では防災・非常食としての活用や企業としてのSDGsへの取組など、カップ麺をテーマに私たちは様々なことを学ぶことができます。

その中のひとつ、宇宙食の開発も興味をそそります。野口聡一さんが現在ISS国際宇宙ステーションに滞在中ですが、そこでも「スペースカップヌードル」が供される予定です。そのこと自体がJAXAの宇宙ミッションの実験の一つとして計画されているほど。

私たちが現在準備している「東北復興宇宙ミッション」もJAXAに登録されているミッションの一つ!塩竃市での白菜の種の出発式は2/2です。ロケット打ち上げは3月、野口さんが滞在する国際宇宙ステーションで「宇宙仕立てのカップヌードル」と「白菜の種」が一緒に滞在します。

白菜種子の地球への帰還は6月です。近い将来、宇宙に滞在した白菜の種から栽培された白菜が宇宙食として活用される日も来るかもしれませんね。そんな可能性を秘めた「カップ麺」も、私たちにとっては貴重な食の学びの種(教材)なのです。

食文化創志科 耕し日記

仙台大学附属明成高等学校 食文化創志科 ふるさとの食の学び 高校生たちによる ふるさとの耕し日記